孫息子の家に、ほぼ毎週行っています。
実を言うと娘が「産後鬱(うつ)」になって、彼女一人で自分の息子の面倒を見るのがかなり難儀な時期が、この3年程続いているのです。(つまり孫は三歳)
娘自体は体も強いし、そんなに弱い精神を持ってはいないのですが、やはり「子供を生む」と言う事は大変な事なんですね…。
娘は仕事を今も普通に続けているOLです。
孫は保育園に入っています。
が、日曜や祭日は保育園の休園日。
娘だけでは子供は元気過ぎて手に余るのです。
娘婿はスーパー勤務ですので、当然日曜日はかき入れ時の日。
故に毎週日曜日に乾河原が孫の面倒を見に行っているのです…。
〇 〇 〇
月に一度、娘と孫は家にお泊まりに来ます。
その時に一緒にお絵かきをします。
それもモニターに…。
イラスト作成用の17インチ液晶タブレットが有りますので、2年程前孫に試しにペンを持たせたところ、毎回ウチに来た時必ず「カキカキする」と言って効かなくなりました。
で一緒に、アンパンマンのキャラを色々描いたり、描かせたりするようになりました。
そんなこんなを2年程続けて、ある時ふと気付いたことがありました。
やはり絵は紙に描いてみせるべきでは、と…。
「液タブ」はやはりデジタル系の「軽さ」しか持っていません。
どんなに「上手」に描いて見せても、ただそれだけの物なんです。
紙に実際に描いてみせるものとは、全くの別物なのです。
道具を100均で揃えました。
媒体の紙を何種類か…(ロール紙、お絵かき帳、ノート等)。
クレヨンは一箱ありますが、それに加えて少々太いクレヨン、細めのカラーマジックセット、コピック数本、入れ物プラ等々を購入しました。
「ロール紙」は意外に便利で、「お絵かき帳」は若干狭い空間でのお絵かきですが、ロール紙は机の上に広げて適当に裁断すれば、机自体がお絵かき帳になる優れものです。
「コピック」は、これは意外に100均系の売れ筋商品のようです。
一寸昔だったならコピック一本で数百円したものですが、今は2本で100円なのです…!
これはその筋(お絵かき趣味の人々)には垂涎物で、入荷と同時に速攻で売り切れてしまうそんなアイテムなのです。
これらを揃えて、さて計画は…。
今まではモニター上でしか描けなかったものを、紙上で乾河原が実際に描いて見せようと考えています。
…話は一寸ずれ込みます。
子供に日蓮仏法の信仰を「教える」のに、強制は「厳禁」だと言う事は今の学会では常識になっています。(私の時代「強制」は普通でしたが)
言葉を飾って言えば「親の(信心の)後ろ姿」を見せる、と言うのが一番の教育方法だと言えますが、お絵かきもそれに似たところがあるのかも知れません。
乾河原は、孫には「これ描いて見せて」と話していましたが、まあ当然のことなかなか描けるものではありません。
で、仕方なく私が色々描いて見せていたのですが、私自身も何となくですがその事に対しての「違和感」を持ちつつの行動でした。
多分、若しかして孫も何となく変な感じだったのかも知れません…。
やはり孫の目の前で、デジタルとは全く世界の違う実際の絵を描いてみせるのが一番の教育法なのではないかと、そう思ったのです。
〇 〇 〇
技術の上達は何でもそうですが、絵も「物まね」から始まります。
紙上で絵を描く面白さが理解出来れば、デジタル上での絵の面白さも理解出来ますが、その逆はなかなか微妙なところがあります。
時代が進めば勿論、紙という媒体が極端に少なくなってきて、子供時代から直接デジタルで絵を描いていくというのが普通になってくることは確かなんでしょうけど、今はやはり紙の効果(厚みや色味、そして「汚さ」等)は大事にすべき物だと考えるのです。
そう言う諸々の面白さ、面倒さ、そして汚さ(クレヨンや筆絵を描いたことのある方は理解出来るでしょうね)の場数を踏んだ後に、それからデジタルに進むことは、これは大事な経験値だと思うのです…。
…そんな大事な大事な事を教えてくれた我が孫に、感謝を……(‘-‘*) (‘-‘*)
…「絵を実際に描くのを見せる-Ⅱ」へ
関連記事
久しぶりの体育館 BLUE PROTOCOL NETWORK TEST参加しました…(‘-‘*) 「心の財第一なり」のお話