「俯瞰中毒者」の理解力

ストーカーとは精神破綻した粘着質の人間です。
分かり易く言えば、恐ろしい程の非常識さで被害者に付き纏(まと)う犯罪的な人間だと言えます。

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この種の事件は様々にあります。
現実の生活でも、TVやその他のメディアで「視覚的」に理解しやすいものです。
しかしデジタル上での「ストーカー」となると、途端にそれが見えなくなります。
目の前から消えてしまうのです。

何故なんでしょう…。
理由は「見えない」からです。
しかし、ネットストーカー(俯瞰中毒者)も現実のストーカーと同じなのです。
先ずそこを押さえて置いて下さい。

アルコール中毒者やゲーム中毒者は、悪いと思っていても自分で酒やゲーム、博打をする事を止めることが「出来ません」。
この話は常識的に広まっていますので、経験者や家族、友人にその種の人が居る人にとっては簡単に理解出来ます。
でもそれ以外の人が理解出来るかというと、やはり難しいものがあります。
本当の経験者でないと、実のところ想像すら出来ないのかもしれません。
言わん哉(や)ネット上の中毒者なら…。

…でも、想像力を働かせるべきです。「若しかしてそう言う事もあるのかも…」と言う想像力です。
納得する必要はありません。
かもしれない」と言う気持ちが大事だと言えます。

ネット上の俯瞰中毒者も自分で自分を制御出来ません。
キーボードを打つことが「自分で止められない」のです。
判り辛いのはここです。
常識と非常識の境目にある、この一点です。

彼等は自分に興味のある事柄に対して記事やコメントを「書き続ける」事が、彼の「常識」なのです。
どんな非難を浴びようともです…。
非難囂々(ごうごう)たるコメント群の中に居て、更に平然と自分の思いを送り続けるのです。

コメント数回程度であれば「常識」で終わります。
少々のシコリもあるでしょうが、それはそれで取り敢えず「常識的には」終了出来ます。
しかし中毒者は違います。
どんな状況になってもコメントを送り続けます。
相手が迷惑していることが判っていたとしても、そうなのです。

非難や中傷を受け続けたとしても頑としてコメントや記事を書き,そして送り続ける異常性が中毒者の行動パターン

そんな話は理解出来ない…。

当然だと思います。
一般的に見て、俯瞰中毒者のそんな感覚を理解出来る方が「非常識」です。

彼等の行動を理解出来ない人が圧倒的に多いと言う理由がそこに有ります。
でも、そう言う人が「現実に存在している」と言う事を「仮にでも」認めることも,この種の話にはとても大事になってきます。
そして更に見つめないと駄目な問題は,彼等ネット中毒者達によって迷惑をかけられている人々が「事実」非常に多い事です。

体験」「感得」の大事さはここにも存在します。
彼等からの迷惑を「体験」している人しか本当に理解出来ない…と言う話にはしたくないのですが、現実そうであることは確かのようです。

しかし、人間には「想像力」「他人への同情心」等を持っているはずです。
その「他人の気持ちに対しての想像力」により,彼等中毒者の存在、そしてその異常行動を理解しようと努めることも又可能だと言えます。

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若し貴方が自分には想像力、同情心を持っているという確かな確信があるのであれば、是非この問題をもう一度真剣に考えて下さい。
でないと,結局ネットは以前と変わらず混乱を来(きた)したままの状態で、これからもずっと続いていく羽目になりそうです……。


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Author: 乾河原

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