Ⅲ-事実経過・後遺症ゼロの体を目標、そして退院

Ⅱ-事実経過・回復進み、そして院内フリーからの続きです

 11月20日(火)

池田先生より「護符」を頂く。幹部の〇〇氏がわざわざ持参してくれた。
正直な話、「歩く」と言う目標達成が完了したあとそれ以上の事は考えていなかった。
先生からの今回の護符授与で、更に改めてもう一歩二歩大きな目標を決めることが出来た。

上述の通り体の動作等に関して現在の体の状態は健常者とはとても言えないものである。
左指も細かい作業が出来ない。
これを100%完璧にするという目標に再設定する。

後遺症ゼロの体になる

これが先生から与えられた今後の自分自身のやるべき事、最終目標となった。

未だ左腕(肩)に鉄板入っている感じがある。
この事はリハビリの先生の言では、関連し合っていた筋肉同士が途中で連絡が途切れた後での回復中によくある事だとの話。(麻痺でお互いの筋肉の連携が断ち切れていた後の回復途中、再度連結する時によく起こることらしい)
当然のこと、まだ細かい仕事・作業は難しい。

足は薄い鉄板が入っている感じ。
神経の外部情報が入り辛い状態なので逆の体内情報が外部発信することも難しいらしく、歩行中若干の「浮き」が感じられる。
こんな状態ではまだまだ「走る」事は難しそうである。

リハビリ練習とは別に、今週末の「退院」の話も進める。

11月21日(水)

作業療法士の高機能検査受ける。

下手をすると身体リハビリより難しい机上試験だ。
しかし、脳機能不全での入院経験者は車両運転の走行中の咄嗟(とっさ)の判断等に支障が出る可能性が残されている。
その危険性を極力少なくする為にドライバーにはこの試験を受ける事が義務付けられているらしい。
仕方のない話だが、高齢者ドライバーの少なからずの人にはその試験に頑とした抵抗を示す人もいるらしい。
療法士さんの親御さんもその一人だとこぼしていた。

外回り歩行の院内最終試験をする。(室内歩行と外部歩道の歩行は、危険度が別種モノである)
しかし今日はちょっとした吹雪気味の天気。寒さに震(ふる)えながら試験を受ける。
結果は合格であったが、しかしこんな酷い天気、誰が悪かったのか…。
まあ、これで晴れて退院への道を進める。

退院の日時が決まった。
11月24日(土)昼過ぎの予定となる。
会社にもその他(地区やお世話になった人々)にもその旨を知らせる。
退院までは淡々とリハビリが続く予定

11月22日(木)

昨日の外回り試験は一体何だったのかと言うほどの今日の天気。やはり当人自身だった可能性は大きい…。

身体リハビリは全て合格したので、少々気持ちに緩みが出てきた。
再度気持ちにリセットを掛ける。「現実生活・仕事等」に向けてのリハビリの開始である。
ちなみにリハビリの先生の話では、普通入院から退院までの全期間は最低でも1ヶ月以上は必要だとの事…。担当医も同じ様な話をしていた。
担当医の「奇跡」の言葉と療法士の「回復までには一月以上掛かる」と言う話がお互いオーバーラップして、御本尊の功徳がより鮮明に感じられる。

しかしつくづく思う。もう入院生活はこりごり。

11月23日(金)

入院中の最後のリハビリ。このあとは外来リハビリを6回ほど受ける予定。
本当に様々にお世話になったリハビリの先生に、改めてお礼をする。

リハビリの重要さを今回初めて気付く事が出来た。
理学療法・作業療法は病院にとっては大変な仕事だが、重要且つなくてはならない仕事だと更に感じた。
皆一生懸命にやってくれたのでとても気持ちよくリハビリを受ける事が出来た。

自分も含めてだったが、このリハビリ訓練は普通の人間には全く理解出来ない仕事だ。
何となく「信心の体験」を彷彿(ほうふつ)とさせるものがある。
昼寝中に〇〇氏が来て先生からの書籍を届けてくれていた。

11月24日(土)

入院最後の朝・昼食。

昼過ぎに妻が迎えに来る。荷物を持って看護師に挨拶後タクシーで帰宅。
帰った我が家は、寒い。
入院中に寒さは感じなかったが、家はストーブを焚いていたものの少々寒気のする場所だった。

早速自己リハビリで家の周りを回ってみる。
雪が圧雪なので丁度良いリハビリ環境。
入院中のリハや筋トレのお陰で現実生活も何とか無理なく動く事が出来る。
これは実際にありがたいことだと痛烈に感じる。
しかし、普通の生活でこんなに筋肉や体力が必要だったとは知らなかった。
入院した患者が長期入院の結果動けなくなるという話も、成る程と理解出来る。
今回の入院は、御本尊の存在も含めて様々な意味を教えてくれた非常に価値のあるものであったと感じる。

入院から退院までの期間が20日間ほど…。
早期復帰だと取るかそれとも遅いと考えるか、脳梗塞の知識を持っている人がこの事実をどう捉えるのか少々興味のある問題だと思う。

あとは1週間更に生活リハリを続けて、その後仕事復帰予定。

11月25日(日)

生活リハビリ中。
まだ左足、左手の部分が完全ではないのでその部分のリハビリ、筋力強化中。

妻と娘とで本幹参加。知り合いの〇〇氏がいたので挨拶。
彼もビックリしていた。護符を届けてくれた〇〇氏もいたので挨拶。

11月26日(月)

初の外来リハビリ。一昨日まで居た病院に、今度は外来患者として赴(おもむ)く。

リハビリの療法士さんに「余りにも(回復が)早過ぎてめまぐるしく感じる。今も(入院中の)病棟から外出着を着て通っている感じがしますよ」と言われる。
家から病院まで徒歩だったのでかなり疲れたが、彼女のその言葉で少々元気を取り戻した。

会社の上司に11月28日に伺うとメールする。
ついでに会社の定期健康診断を受ける予定となる。
完全に仕事復帰・生活復帰のレールが敷かれた。やっとホッと出来た。

…脳梗塞での入院の顛末終了


関連記事

Author: 乾河原

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です